スペイン 雑感

おいしいものは

 

 

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わらじ大のクロワッサン。見た目も少しは気にしたらいいのにといつも思う。

 

コロナウィルスでの外出制限、日々の食事作りどのようにこなしていましたか?

我が家は昨年からの事情により、私に多少の料理に対する耐性ができつつありました(それは作るしかないという諦め)。終わりのないこの作業…修行の一種だ、と思いながら黙々と。規制が緩み、レストランが再び開店した時、たまたま通りすがりの店でタイ料理を持ち帰り。誰かの作った料理は美味しい、有難い!この店は結構本格的(スペイン人は一般的に辛いものが苦手なので)な店ですが、アジア料理は基本甘いけれどこんなに甘かった?と舌が驚いたような感じでした。普段調理をしていて、砂糖を使うことは全くないので余計そう思ったのかもしれません。

 

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パウンドケーキ、カステラのようなものをビスコチョと言います。りんごかプレーン。スペイン語の〇〇チョっていつもうっすら笑ってしまう…

 

この間に改めて思ったことは無い物は作るしかない!在外邦人皆同じだと思います。まともな味の冷凍食品や少しだけ食べたい時の便利なものって殆どない。美味しいものが食べたかったらある程度試作して都度作るしかない!

島でも粉類は最初店頭から消えましたが、別の店で見つけて餃子の皮やパン作り…でしたが、家の下はパン屋なのでこちらの人がよく食べるパウンドケーキみたいなものを今でも作っています。上達したと思うのはフォー・ガー。私は普段デザートの類は買うことが多かったのですが、それは夫がチーズを使ったデザート(チーズケーキ、ティラミス等)、柑橘類が入ったクッキーやケーキの類は一切食べないからです。作っても結局一人で食べなければならないので買っていたのですが、これがまた…まぁ…仕方がないよね…とか、もう少しなんとかならないかね…というものばかりで(写真の通り全体的に雑で味も大まか)結局食べたい欲求を満たすには自分で作るしかないのです。

私は基本的にケチなので、材料を無駄にすることがすごく嫌。料理を楽しむというよりも、これとこれを使って…と、パズルのように献立を考えてそれが何か一品になった時とか、捨てずに上手く使い切って冷蔵庫が空になっていく達成感を楽しんでいたような気もします。この組み合わせが難しい。うるさいフレンチは日本の残り物でなんたら、みたいなのは受け付けないのです。余ったからこれ入れちゃえーが結構仇になります。

 

 

YouTube RetroTy: The Pulse of Nostalgiaより

メーカーウェブサイト:https://www.pillsbury.com

 

我が家は夫が料理をすることがありません。味覚がしっかりしているので、きっと料理上手だと思うのですが、今は病気のことなどあって私が頑張っています。以前から、彼がアメリカにいたときクロワッサンを焼いた、とか彼の料理を食べたことがあるというコが、美味しかったよ〜というのを聞いていました。何かの会話の流れで、アメリカはそこそこ便利なものがあるから…と言って見せてくれた動画。パン生地なのですが、筒に入っていて、スーパーマーケットの冷蔵コーナーに売っているものだそうです。在米の方には一般的なものかもしれませんが、ちょっとびっくりしました。筒を開けると、ポンと音がする(笑)。こんなものは少なくともスペインには無い。聞けば、シナモンロールやらいろんなプロダクトがあるらしく、そこそこ美味しいとのこと。そこそこというのが重要ですが、そこそこレベル品が何年経っても出てこないのは如何してなんだろう?このCM自体結構古いですし。マスコットキャラクターがお腹を押されるところがすごくかわいい。夜にクロワッサンはないよなーと思いますが。

同じく、アメリカのヴィーガン食も今ものすごい発展を遂げているんだ、というドキュメンタリーをちらっと見ました。温室効果ガス排出の観点から、牛というのは非常に温暖化に影響があるのですよね。便利も反面、大量のプラスチックゴミが出ます。日本に帰国して、コンビニやお店の飲食コーナーは大量の便利で美味しい食材で溢れていますが、プラスチックに覆われたその物たちを目の前にすると少し食欲が失せてしまうのも事実なんですよね。どうしたものか…