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備忘録/ Memorandum

【2016春その3:祭りの終わり。5月の催事とSan Isidro】

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日本のゴールデンウィーク同様、スペインのみならずヨーロッパは5月1日のメーデーに始まり祝日が続きます。過ごしやすい気温と晴天、草花や樹木の若芽、少しひんやりした家を出て外に出るとこれらはきっと誰の目にも眩しく心地よく感じられる季節なんだろうと思います。
マドリードは5月中旬に守護聖人のお祭りで3連休があり、それに合わせてパリの夜美術館のイベントに出かけようと思っていたのですが、都合で止めにして地域のお祭りを楽しむことにしました。San Isidroという聖人のお祭りです。日本の連休を少しずらせば楽しめるこの期間のイベントを少しご紹介します。最初はRecoletosという目抜通りで4月下旬から5月16日まで本の市。私もたまたま付近に用があり、ついでに覗いてきました。      
   

5月12日頃から16日まではSan Isidroのイベントがあちこちで始まります。今年は3月、4月と珍しく雨の日が多かったのですが5月は晴天が続くようになりました。コンサート、踊り、公園での花火などなど。規模は大きくはありませんが、陶器の市もイベントの一環です。窯元に注意を払っていませんでしたが、グラナダやサモラの地名は見かけました。私が出かけた日は人も少なめ。最終日の夜8時過ぎにもう一度行ってみると、溢れんばかりの人出。やはり宵っ張りな人々です。
中心部より北西に大きな公園があり、この一角で3日間屋外クラシックコンサートがありました。写真のエジプト政府から贈られたという神殿があります。西が開けているので夕陽がとても綺麗な場所です。
15日のカルテットを聞きに20時30分スタートです。モーツアルト、バッハ、ハイドン、盛りだくさんの演目でした。



San Isidroのお祭りが終わって、18日はDía Internacional de los Museos、国際博物館の日で博物館、美術館の入場が無料の日です。どこに行こうか考えて、Encarnación修道院という王宮の近くにある美術館へ。時間指定のガイド付きのみで、そのあとの予定変更せざるをえなくなりましたが、絵画、聖遺物、内部装飾等見ごたえがありました。1つとても可愛いキリスト教絵画がありましたが、私のスペイン語力では詳細を理解できず、終わってから質問すればよかったのですがそのまま出てしまいました。ホセ・デ・リベーラが1枚あったようです。写真は一切不可で、ガードマンが後をついてきて終わった部屋から順に電気を消していき、ツアーが終わると午前の仕事終了。午前1本しかなかったと思うのですが、すごくいい仕事ですよね...。
21日は夜の美術館のイベントがマドリードでもあることを知り、国立考古学博物館に行ってきました。実は前日にも所用で来ており、今月はすでに3回目! 照明を落とした美術館で見るロマネスクの柱頭彫刻や、中世11,12世紀の古楽コンサートはとても素敵でした。夜24時までのイベント。
最後に22日はマドリードに歌舞伎が来ていたのですが、チケット即完売で観劇出来ず、他にもちょっとしたコンサートに行ったり、この間に誕生日を迎えたりと遊んでばかりいたのでそろそろ気を引き締めます。お祭りは終わりましたが、人々の次の関心は夏休み!!私が出かけたイベントは近場のみでしたがいろいろ経験できてとても良かったです。
サン・イシドロ祭り スペイン語ですが2016年のイベント詳細です。