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備忘録/ Memorandum

【2016春その2:旅行というより遠足に行く】

*画像は拡大できます。
もういい歳なのに高速バスの旅が楽しくて仕方がありません。
行きたい場所を決めて、ノートに見たい場所を書き出して開いている時間を調べたり(14時前後で一度閉まることが多いので)回る順序を決めたり、iPodにその時聞きたい曲を入れたりします。行き当たりばったりの旅が常でしたが、日帰りできる場所を選ぶことが多いので必要に駆られて下調べをすることにしましたが、この一連の作業を含めて楽しんでいます。小さい水筒にコーヒーを入れておやつを持って、双眼鏡にバックパックはまるで遠足です。
マドリードは一応?首都なので交通網も発達していますし、イベリア半島のほぼ真ん中に位置するのでどの方角目指しても出かけやすいと思います。スペインの高速鉄道AVEでバルセロナまで行くのはもちろん快適ですが、高速バスの魅力は価格なのです。陸続きの欧州人の傾向なのかはわかりませんが、スペイン人は好んで高速バスを利用しているように思います。予約の時にほとんど空席でも実際行ってみると写真のようにいつも満席になっています。それはギリギリまで何事も準備しない国民性も影響しているのだとは思いますが...。どこまでも続く畑、赤茶けた地面、風力発電の装置、山の上の教会、見慣れないためなのかこれらの景色は全く見飽きることがありません。      

私がよく利用するバス会社はALSAという会社で、早くから予約すると割安、乗る度にポイント付与、定期的に何かしら割引をしています。最近レオンというスペインの北側の街に往復10ユーロで行ってきました。片道4時間は乗る距離です。これはかなり格安でした。友人とバスク地方のビトリアという街からマドリッドに帰ってきた時も片道10ユーロくらい。冬のオフシーズンだったこともあります。
今試してみたいのは、ポルトガル第二の都市ポルトに夜行バスに乗って行くことです。体がガチガチになりそうです。
マドリッドの周囲はユネスコの街がたくさんありますが、セルカニアスという近郊線の電車に乗って気軽に行かれます。もちろん近郊バスもあり、つい先日とあるカンファレンスを聞きにセゴビアまで行ってきました。いつも3時間乗車は余裕でしたが1時間超で到着だと当たり前ですが目的地でかなりゆっくりできます。セゴビアは古代ローマの水道橋で有名ですが、ロマネスクの教会が街の中心部にたくさんあります。小さな町に行くとこれらはへんぴな場所にあるので車が必要になってきますが、セゴビアは歩いてたくさん見られます。私はマニュアル車も運転も全く抵抗ないのですが、方向音痴というか地図がとにかく苦手...情けないです。
もし時間に余裕のある旅ができるようでしたら、是非バスの旅でスペインの景色を楽しんでみてください。
ALSA avanzaALSAでカバーしていない場所はavanzaが運行しています。どちらの会社も英語のページがあります。