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備忘録/ Memorandum

【はじまる。】

*画像は拡大できます。
2017年のMadridの残暑、9月中旬に急に涼しくなり、そしてまた暑い日が続きました。暑いとはいえ、さすがに真夏の暑さとは違い、風も爽やかです。今時分から10月は一番過ごしやすい季節ではないかと思います。これに多少の雨が加われば...とにかく全く雨がなく春以降引き続き乾燥状態なことが難点です。
8月末のスーパーマーケットに行くと、休暇帰りの家族連れが一斉に買い出しに来ていて大賑わいです。スペイン人は比較的大きな声で話す人が多いので、そこで知人同士が出会うとそれはもう!日本のお盆のような決まった休日はないので、休暇は人それぞれずらして習得します。だいたい9月中旬の週末までよく見かける光景です。学校も始まり、体操着の幼稚園児が帰りにちょこちょこ歩いていたり(スペインでは制服が比較的一般的で、日本の体育の時間に着ていた体操着を3,4歳の子供が通学に着ていたりします)、大学もそろそろ始まる頃で、アパートの前に貼ってある、「空室あり」にはしごして電話をかけている学生、ベットのマットレスやらベット本体を持って自力で引越しをしている若者もこの時期よく見かけます。




芸術関連の団体の新しい活動が始まる季節でもあります。シーズンの案内がメールや手紙で届き、始まりを感じます。街のイベントも増えていきます。今年は9月と10月にスペインバレエ団のイベントが続けてあり、そのうちの1つ、Madridのティッセン美術館の25周年イベントのひとつは非常に面白い試みでした。各階に踊り手が何人かいて、音楽が始まると踊りだす、音楽が流れていない時は、普通に踊り手が歩いていて(でも絵を見ながら等周囲に溶け込むことなく演技しながらでした)普段こんなに近くで彼・彼女らを見ることはまずないですし、メイクも舞台用ではなかったので、それもまた新鮮でした。2時間ほどでしたが、最後に普段着の踊り手がロビーに集まって、DJブースの音楽に合わせて踊り、周りにいた一般の人も手をとって踊りの輪に入って行ったり、適当に踊ったりという打ち上げ的なことがあったのですが、なんとbailarinaが私の手をとって踊りの輪の中に誘うという!光栄な!バレエもそうですが、多くの人と同じく、音楽もまた私にとって大切なものなので、今後の予定が楽しみです。
最後に...日本の夏は年々厳しく、東京は亜熱帯のような気候になっているような気がします。学校も新学期を秋にすることに問題もあるのでしょうが、暑すぎる昨今の現状に見合っていないように思えます。東京は真夏にオリンピックがありますよね。選手は大変だろうと思うのですが...余談でした。