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備忘録/ Memorandum

【Soria】

*画像は拡大できます。
今年の復活祭は4月の中旬でした。私はバス会社にメタ情報を引き抜かれているのか、絶妙なタイミングで割引クーポンがメールで送られてきます。今回は40%オフ。これは行かねば!Madridから北東のSoriaという街へ。この街のSan Juan de Dueroという教会の回廊を見ておきたかったので良い機会でした。3時間弱の距離だったので気楽に?友人を誘えたので久々に誰かと一緒の旅。大抵一人で行くのですが、基本的にカップル文化のラテン系ではこうした行動は少し驚かれます。例えば観光案内所で地図をもらう時など...どこから来ましたか?え?ひとり?ふーん、のような時が過去に幾度かありました。
Soriaは人口4万人弱。冬も寒く乾燥した気候のようですが、長寿の県だそうです。優れたロマネスク教会も数多く(web上にも優れたの意のsobresalienteの形容詞が見られます)、その他私がSoriaについて知っていたことは、食べ物のバター。デパートのグルメコーナー(という外国などのちょっと高級なものを集めた売り場があります)にSoriaのバターが売っていて買ったことがある程度の知識です。日本からスペイン旅行で行くにはマイナーな場所かもしれません。




この小遠足はとにかく歩きました。事前に調べた場所に、ここは遠いだろう、と思っていた場所が観光案内所でおすすめルートの説明を受けました。整備されたDuero川沿いの道を歩いて山に切り立つような礼拝所San Saturioへ。ジョギング用の靴でもふくらはぎがぱんぱんになったのは歳のせいか、日頃の運動不足のせいでしょうか。
念願のSan Juan de Duero。ここの回廊は屋根がなく、むき出しであること、尖ったアーチがとても珍しく、実物を見てもそれはまたとても美しいと感じました。雪が降った日の回廊の写真などもインターネット上にあり、とにかく美しい。雪の景色はどこの聖堂でも見てみたいです。その他いくつか聖堂を見て歩き、Numanciaというスペイン北西部にあった古い町の考古学博物館を見たりしたのですが、レストランで昼食をとることができませんでした。時間も遅くもなく、何件も聞いてみたのですが、テーブルは空いていてもお店の受け入れ能力を超えていたようです。ようやく行き着いた無駄に広いダンスホールのようなバルに入ったのですが、そこでは上のレストランに行くのにずっと待っている人たちが何組か座っていました。仕方なくbocadillo:フランスパンのサンドイッチが昼食。日本のお盆、年末のように復活祭の時は一大休暇なのだということを身を持って感じました。朝入ったカフェテリアも異常な混み具合だったのもお昼になって理解したという...。お土産に買おうと思っていた豚の脂のフライがあるのですが、お土産店も人で溢れかえっていて並ぶのを諦めました。私は苦手なのですが、脂をフライにしたchicharrónというものよりも肉身があるTorreznoというものが有名だそうです。また来ることができたら良いです。
Soria観光案内:Turismo en Soria