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備忘録/ Memorandum

【OviedoとW.アレン】

*画像は拡大できます。
2月末から3月にかけて暖かい日が続いたので、どこかに行きたくてそわそわし始めました。次回の旅と決めていたOviedo行きのバスを早速予約。スペインに来てから知った一番行きたかった場所でしたが、夏にCantabriaへのお誘いを受けるようになってからはほとんど隣の立地であるがゆえ?満足してしまい足が遠のいていました。
スペインに来た当初のホテル住まいの時、地球の歩き方を読んでこの国の地域ごとの多様性を知るのですが、写真で見る限り南の明るくてリゾート的な場所よりも北の景色と街の説明、特にOviedoのSan Miguel de Lilloの聖堂写真は今までに見たことがないほんわかとした佇まいに魅了されました。当時はロマネスクという認識がなく、amazonで山崎脩氏の中世の教会の本などを知りましたが、その後スペイン生活に揉まれてすっかり忘れていました。
2月の終わりとはいえ、ミモザが満開でハリエニシダの黄色も山にぽつぽつと彩りになっていました。 Oviedoはもう一つ。映画監督のウッディ・アレンがこの街を好んで避暑に来ていた来ていた(る?)という記事を当時読んで興味が湧いたのことも理由の一つでした。街には彼の銅像もありました。




さすがに距離もあるので泊まり掛けです。ホテルに荷物を置いて、大聖堂の近くの美術館に行くつもりでしたが、その前に閉まっていることは承知していましたが、大聖堂を降って行った場所にあるロマネスクの教会、San Julián de los Pradosを下見に行きました。残念ながらここは翌日から時間が変更になっていて、翌朝行くも内部を見ることはできなくて...こういうことも旅の一部ですね。そして...旧市街は美術館と考古学博物館が近接しています。いずれも入場無料に加えてかなり見ごたえがあるのですが、特に美術館の作品の充実ぶりに感動。これが無料でいいのかと思ってしまいます。翌日は市街地から少し離れたナランコ山の麓にあるSanta María del Naranco、San Miguel de Lilloに向かいました。Asturiasは以前の備忘録でも少し触れましたが、アラブ人からの征服を免れ、キリスト教徒によるAsturias王国(その首都がOviedoでした)を存続してきた歴史があるため、建築も西ゴート建築の伝統を保持したプレロマネスク(アストゥリアス建築)という独自のスタイルだそうです。歴史や背景については割愛しますが、San Miguel de Lilloは元の建物がもっと大きかったそう。内部の写真撮影は禁止されていますが、ここのかわいらしい彫刻の一部は考古学博物館でも見ることができます。山の麓をひたすら走る人、トレッキングする人の多かったこと。今年の冬は頭痛がひどくてお酒を控えていたので、シードラを飲みにもう一度来たい街です。
Oviedo美術館:Museo de Bellas Artes de Asturias
Santa María del NarancoとSan Miguel de Lilloはガイド(スペイン語のみ)付きで内見できます。3euro。14時まで。適当な人数になってから適当に始まるようです。