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備忘録/ Memorandum

【2016夏 8月:Cantabria再訪、至福のロマネスク-その1】

*画像は拡大できます。
今年の夏も親しくしている元ご近所のご夫妻の避暑先Cantabriaにお誘いいただき、今回は途中の街Lermaから念願のSanto Domingo de Silos経由でCantabriaに向かいました。スペインで一番美しい回廊と言われるSilosのことは別の機会に書きたいと思っています。
ご夫妻の遠出に何度か同行させていただいているのですが、毎回スペインのいろんな側面を教えていただく...これは一人でふらりと行く旅とは違いとても深く自分の中に残ります。この夏のお誘いもご主人が数カ所のColegiata:教会巡りを計画してくださっていました。小さな村の教会はだいたい近所の方が鍵の管理をしているのですが、お願いして必ず内部を見せてもらえるのはやはりご主人の存在感あってのことのように思います。地域の方の少しの間かもしれませんが、生活の時間の一部を訪問者のために割いてくださる上、どこへ行ってもとても丁寧な説明を聞くことができることは感謝する他ありません。この数日の滞在で10の教会・聖堂を巡りました。左の写真は最後に行った教会です。窓辺の柱のひとは、石工自身を彫った彫刻だそうです。この柔らかさと絶妙な色合い、眼福、至福の一つでした。




Cantabriaはビスケー湾に面しており、その先は大西洋が広がっています。この夏のマドリッドの6月からの降雨量合計はなんと25ミリ。Cantabriaは雨も多く、すーっと曇ったかと思うとぱらぱらと雨が降ってまた晴れるといった空模様のことも多く、過去に行ったハワイ島に非常に似ているように感じました。私が寄せていただいた家はとあるビーチがある崖の上にあり、リビングの西側の窓一面はビスケー湾側でガリシア方面が見渡せます。夏の海辺の町は人々が楽しそうです。車で繁華街を通過するとき感じますが、これはきっとどこに行っても同じ景色のように思います。
写真は今回の旅で一番最初に行った教会です。小高い山の上にある小さな集落の中にありました。初日にこんなに美しいTympanum:ティンパヌムを見たので前日まで見てきたSilosやBurgosが頭の中で上書きされてしまいそうなくらいでした。
*その2に今回の旅の簡単な地図を載せる予定です。