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備忘録/ Memorandum

【2016初夏:ショーウインドウと薬局】

*画像は拡大できます。
私が日本を出るまで住んでいた東京近郊の街に素敵な洋服のお店がありました。入り口もわざと通りから外して入るようになっています。バス停のすぐ近くにあり、仕事帰りの夜はウインドウがライトアップされていて一段と素敵だったのですが、なぜそのお店に惹かれていたのかといえば、置いてある商品もそうでしたが、展示の仕方がヨーロッパでよく見かける、ウインドウにたくさんのものを飾るやり方だったからでした。
近所を歩いている時に、よく前の人が突然立ち止まってウインドウをじいいっと見始めることがあります。私も同じく、ウインドウに出ているものを気に留めて買ったりもします。
さりげなく可愛いのが薬局です。
こちらの薬局には陳列棚の上に独特の細長い陶器が飾られています。 昔、薬草を調合したものだと思いますが、お店によって古いものからレプリカ調の新しいものまでいろいろ。写真のお店はバルセロナを歩いていた時に見かけたお店でかなり古いお店のようです。薬草店:Herbolarioという看板は今でもよく薬局に出ています。
 
 

映画羊たちの沈黙の続編にあたるハンニバルに、フィレンツェのサンタ・マリア・ノッヴェラという薬局のワンシーンがあり、とても印象に残っています。
教会コスメとして高級ながらも日本で人気のお店のようですが(確か一度日本撤退しているはずです)スペインも有名な修道院:monasterioには薬局の部屋があり、棚にたくさんの陶器:cerámicaが飾られています。マドリードの王宮の薬剤室はかなり見ごたえがあると聞いて見に行きましたが、今は残念ながら閉まっているとのこと。
微妙な色違いのものがたくさん並んでいるのも、こちらならではだなと感じます。クリーニング店のウインドウも、ぱりっとアイロンの効いたテーブルリネン、洗礼の時に着たのか、子供用の白いドレスやケープが吊るしてあるのも素敵なプレゼンテーションだと思って見ています。
Herboristería del Rey Tour Virtual 360°のtabで店内が見られます。
Farmacia Reina Madre MadridのMayor広場方面にある薬局です。店内の陶器もさることながら、トンネルがあって王宮に続いているとか!