スペイン 雑感

スーパーマーケットの人々

 

57-1
フランスのスーパーマーケットに行くと興奮して冷静を保てなくなる。小さな店でも圧倒的に品数が多いと思うのですが…

 

生活に慣れてきて、一番お世話になっているだろうスーパーマーケットで思うこと。

会計前に食べながら並んでいる、飲み干した空のボトルを会計する、売り物の商品を食べた形跡、売り物を使った形跡、商品棚にぶちまけられた砂糖や小麦粉など当初は驚きました。最近は綺麗な店が増えたなーと思います。綺麗とは。掃除、商品の陳列ができていること。お店にいるのか倉庫にいるのかわからないくらいの店も多かったように思います。言い過ぎかしら?

 

チョコレートもよく食べられています…

 

缶の飲み物はベタベタしていないか確認する(缶が薄いのでぶつけて穴が開くのか、まとめ買いした時、中身が漏れて空の場合あり)店のプライスカードを信じて買わない、等、数々の注意事項があり、今でも何かしら失敗しますが、もやもやする事。それは現金で払った時のお釣りです。結構な確率で間違えてきます。

少ない時が圧倒的に多く、それが意図的なのか純粋に間違いなのか判断がつきません。返された小銭は手に受け取らず、台の上で確認できるように、ここに置いてと言えば良いのか…。1ユーロ以上の場合は陳情しますけれどね。1ユーロを50セント2枚で返して50セント足りないとか(そう言えば今日も5セントと2セントを間違えて受け取りました)今は現金を出すことは殆どなく、大した額ではないのですが、いい気持ちはしません。1セントが省略されることとは別で。

本土にいた時、一番長く住んだ場所は周囲にスーパーマーケットが沢山ありました。一度も入らなかったチェーン店も数件あったくらい!何となく苦手な店があるのですが、本土でもここでも同じタイプの店員がいます。こちらから挨拶やお礼を言っても返答はなし。でも後続の人には普通に接している。他に嫌だったことは、お釣りを上から落とされる(日本のコンビニでいっときそういう経験をしましたが)のもそうやって渡す人はほぼ皆無だったので、小銭をばらまいてしまうし、意地悪に思います。差別なのかな、と思ったこともありました。決めつけと思い込みは良くありませんね。

こちらの人はとにかく喋りながら仕事をするし、集中力に欠けています。私が言えたものではありませんが、何かを頼んでも、一瞬で忘れるのはどうして!?

日本でよくやる支払い。1.36ユーロのものを1.41ユーロ払って5セントのお釣りをもらう、のレベルではないのですが、細かく支払うことは避けます。1.35のパンでも1.45は出さない。硬貨を見ていないし、動きが惰性なので、レジにしまいながら、あれ?いくら受け取った?みたいに動きが止まったり。悪気はないんでしょうけれど…またかと思ってしまいます。

 

57-3
地域の皆さん、清潔で綺麗な街を維持する努力をお願いね ゴミ捨て場の前に貼ってありました。啓蒙的なこれは珍しい。

 

そりゃあ全てがぐちゃぐちゃになるよね、と思うし、米や砂糖が散乱していても棚の奥になかったことに押しやっておけば良い。返品や金額がどうとか言ってくる人はレジの人の手を止めるからカオスになるのだけれど、全てがどうでもいい状態で物事進んでいるともちろん国は沈みます。でもちゃんと人の倍働いている人がいます。観察していてこれに気がついた時に、この国はこういう人たちに支えられているのだ、と開眼(大袈裟!)しました。先の国営的なデパートでも、前の人のアテンドが終わるとすっ飛んで来てくれる人とか、おそらく自分の仕事でない仕事も率先してやってカオスの解消をしている人がいる、そしてそういう人たちは総じて感じが良い。ああ、よかった…と安心します。郵便局や役所関係も同じく。

いつも手入れがされている花壇があります。周りが汚くてもそこにはゴミも落ちていません。綺麗は汚くなることへの抑止になると思います。店も綺麗だと粗雑にはならないと思いますし、良いサービスが売り上げにも繋がる的な動きがあるんじゃないかな?と最近は変化してきているお店をみて感じます。本土のデパートの食料品売り場も軒並み改装をして綺麗になっていました。あそこもなかなか凄かったよ…

日本は良いサービスが当たり前にあるのも、欧州ルールに慣れてしまった身で行くと、おそらくそれらが働く人の重荷の上にあることも、もう少し消費者に自発性を持たせても良いのでは?と思ってしまいます。一方欧州は、雇用契約を交わし、契約書に書かれていない仕事は自分の仕事ではない、だからやらない、でも今まではよかったのかもしれません。本来その仕事で雇われている人の仕事を奪う、と言う人もいますが、道路にぶちまけられたこの世のものと思えない状態の散乱したゴミの片付けは誰も仕事にはしたくないと思います。個人個人が気をつけて、他人に対してほんのすこしの思いやりを持って接する、それだけでも社会は少し変わるのではないかな?と思っています。店でちょっとひどいな…と感じる接客を受けても同調しないように。ありがとう、と言うことは忘れないようにしています。